06.13.06:52
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09.03.23:02
久しぶりに
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8/18
9時10分。これが、みんなの毎朝の集合時間になった。
昨日の移動でかなり疲れてはいたが、なんとか老体に鞭打って起き、ふらふらと一階の待ち合わせ場所に行った。
授業を受けにいく「ツモ」は、地下鉄とバスを乗り継いで行く。大体、寮からコミコミで40分くらいだったろうか。
おれたちの授業を2週間担当してくれる先生は、アンナという名前の、美しい方だった。というかこの人、これまで見てきたロシア人とは比べ物にならない、というか比べるのも失礼なくらい、天使のように優しい方だった。
授業が始まる段になって、ちょっと前からずっと気になっていた、後ろにいる女性が先生の友達だと判明した。胸に2つのスイカを抱えていた。比喩である。
授業はあっという間に終わった。全然発言できなかった。単語が出てこない、というか出てくる引き出しがないのである。
昼食は、地下のようなところにある食堂で食った。ここで食べる中華料理が、今後毎日の昼食になるのだった。
飯を食い終わると、モスクワ川クルーズに出かけた。このイベント、せいぜい30分ぐらいで終わるだろうと思っていたら、なんやかんや1時間くらいのクルーズをしていた。最初は景色をカメラに収めたり、先生のする解説に聞き入ったりしていたが、途中から完全に寝た。風が、船が、本当に心地よくて、爆睡こいた。
印象に残っているのは、日光浴をしたり水浴びしたりする人たちの姿である。よくあんなヘドロみたいな川に入って泳ぐもんだと感心した記憶がある。
その後は、ひげちゃんと食料を調達しに行った、気がする。
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明日はまたバイトだ。その前にプールか筋トレ行こうかな~
09.03.01:19
8/17
今日はバイト先に行って9月の予定を伝えてきました。がっつり初旬に斜線入れてきました。
あ、あと前回の日記に写真アップしたので、そちらも合わせてご覧下さい。
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いつも5分起きに6,7回分セットしているアラームを電源ごと消すのがおれの得意技だが、やはり緊張感があると違うのか、7時ぴったりにスッキリ目が覚めた。昨日、日中はほとんど東京と変わらない暑さだった北京も、朝は少しひんやりしている。
おれのアラームで、テラさんも起きた。昨日の夜、一緒に天安門に行くという約束だったので、一緒に身支度を始める。
今日のモスクワ行きの飛行機は13時45分。観光できる時間はあまりない。それでも、少しでも北京を楽しみたいということで、案内役としてテラさんも協力してくれることになったのだった。
時間の節約のため、スーツケースなど全ての荷物を持ち、天安門からタクシーで空港に向かうことにした。
最寄りの地下鉄駅まで歩き、そこから10分しないうちに天安門のある駅についた。
駅から出ると、とてつもない人の山が天安門付近にできていた。その中を、スーツケースを転がしながら移動するのはかなりキツかった。
とりあえず、これで中国に行ったことが証明できるなと笑、天安門の前でパチリ。
時間はまだあったので、門をくぐってみることにした。まだ、無料ゾーンである。
ここをくぐると、お土産店が列をなしていた。それより先に行くと博物館などがあったらしいのだが、それを見るにはさすがに時間的に厳しかったので、残りの1時間程度、おもしろいお土産を探すことにした。
所謂パクリ商品を探したのだが、本当にあった。偽物のウルトラマン、偽物のドラえもん、偽物のミッキー、まぁしかしどれもパクリ方が雑である。ここまで雑だと、ウケ狙いとしか思えない。
これは、ドラえもんのぬいぐるみである。これほどまでの爽快な笑顔を、ドラえもんはかつてぼくたちに見せたことがあっただろうか。
ウルトラマンのも相当面白いので、今は実家に送ってしまったが、後ほどアップしようと思う。
てか、ドラえもんもウルトラマンもミッキーも、中国には全く無関係である。想像するに、日本人がおもしろがって買っていくから置いてあるんじゃないだろうか。深読みしすぎだろうか。
ちゃんとしたお土産も、もちろん買った。中でも印象深いのが、扇子。これを買うとき、ちょっとした値下げバトルを楽しむことができた。
日本語が数字だけわかる姉ちゃんと、とりあえず30元を25元まで下げたところで、22元と20元とで真っ向から対立した。
「にじゅう!」「にじゅに!」「にじゅう!」「にじゅに!!」「に・じゅ・う!!」「にじゅに!!!!!!」
にじゅにで折れた。
考えてみたら30円程度の違いだからアホらしくなるが、もうちょっと、「かわいいね」とか言っておけばよかったかもしれない。
ちなみにこの扇子、ロシアに忘れてきました。ロシアの土となってしまって非常に残念だ。
さて、ショッピングを楽しんだ後、いい時間になったので、タクシーを広い、テラさんに別れを告げ、空港に向かった。
チェックインは思いの外スムーズに行き、搭乗手続を終えた頃、まだ出発まで1時間半あった。
登場ゲートについて、とりあえずトイレに行ったら、警備員のおっさんがトイレに入ってきた。
後ろで、おれが小便するのを見ていた。テロ対策とは言え、あまり気持ちのいいものではなかった。おれがトイレから出ると、おっさんもトイレから出てきた。
さて、昨日と今日と疲労が溜まっていたためか、ゲート前のベンチに荷物を抱えて持たれると、睡魔に襲われ、眠ってしまった。
はっっと目を覚ますと、いや正確には警備員にたたき起こされたのだが、ベンチにはおれ1人しかいなかった。
時計を見ると、フライトの10分前だった。飛行機へのバスは、行ってしまったらしい。冷や汗が噴き出た。
するとゲートにいた係員に、さっさとこのバスに乗れみたいなことを言われ、すがる思いで飛びのった。
出発5分前。まだ、飛行機に向かわない。大丈夫なのか??
心配していると、中国人の女性が1人、悠然とバスに乗り込んできた。ダメもとで英語で話しかけてみると、喋れる人だった。
「あの・・これ大丈夫なんですか??」
「大丈夫ですよ、飛行機は私たちのために待っててくれてるんですよ☆あと、もう1人来ていないみたいです」
胸をなで下ろした。
モスクワ行きのCA909便は、定刻を15分オーバーして飛び立った。
シェレメチェボ空港についたのは18時頃だった。先生と、もう1人の友人との待ち合わせもあったので、早く生きたいところだったが、
何せ非効率性においては世界屈指のシェレメチェボ空港、ほんっっっっっっっとに入国審査がおそい。
18時過ぎから並んだのに、19時半過ぎまで延々と待たされ、やっとのことでパスポートコントロールを抜け出したが、待ち合わせに相当遅れてしまった。
その後、先生の友人が運転する車で、モスクワ市内の寮へ向かった。
寮についたのは、何時頃だったろうか。9時頃だったろうか。
部屋に入ると、ひげちゃんが爆睡こいていた。その後のことはあまり覚えていない。とりあえず、他のみんなに会って、明日の集合時間などを決め、寝た気がする。
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やばい、記憶が曖昧になってきた。笑 明日は部活に行って、バイト行って終わりです。
09.02.02:23
8/16②
今日は、12時間ぐらい寝ました。夕方4時に起きて、バイト先に電話して、部活に顔出して、そのまま飲み、帰宅しました。
さて、②を書きます~
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「どうも、テラです」
ほう、ギガの兄貴かと思ったのもつかの間、挨拶を交わすとおれは彼について歩き出した。
どこにいくのか、なんのために北京にきたのか、など当たり障りのない会話をしているうちに、テラさんが「ここです」という建物の前にきた。
「ドミトリーユニオン」の「ド」の字もない、ただの古びたマンションだった。
後から話を聞くと、どうやらオーナーと称する20後半の青年が、マンションの一室を借りて、旅行客を泊めているいるらしい。ようは、勝手に商売やってるわけだ。
どうりで、運転手もわからなかったわけである。彼の泣きそうな顔を思い出して、少し申し訳なくなった。
「5階なんですが、エレベーターないので階段で行きましょう」というので、クソ重いスーツケースを、腕に血管を浮かび上がらせながら必死こいて運んだ。
5階につき、スーツケースをドスっと置いてぜいぜいしていると、テラさんが慣れた感じで、マンションのカギを開けた。
そして、それと同時に、これまで体験したことのない異臭が漂ってきた。タバコ、ネコ、生ゴミ・・あらゆる臭い物のコラボレーションといった感じだ。このマンションに滞在して10日目のテラさんは、嗅覚が破壊されているのか、慣れてしまったのか、全く平気な顔をしている。
部屋は2つあり、1つはオーナーの部屋、そしてもう1つは客用の部屋らしい。部屋に入ると、2つの二段ベッドが置いてあった。布団も枕も一応あるが、洗われた形跡はなく、ばい菌パラダイスであることは間違いなかった。
皆さんこれを見てなんだ普通じゃんと思うかもしれませんが、臭いです。相当。
荷物を置いて一息ついていると、どこからともなく黒ネコがやってきた。おまえも異臭の原因の1つかと思いながらも、めちゃくちゃ人なつっこいのでついついかわいがってしまった。
その後、「メシ、食い行きます?」のテラさんの一言で、再び外に出た。
さすがに夜の11時近くに開いている店はなかなかなかったが、テラさんが一度行ったことのあるという小料理屋がまだやっているようだった。
もしかしたら皆さんはレストランのような中華料理屋を想像するかもしれないので、誤解を防ぐためにも言っておくと、この店も、外も中も全くきれいではなく、ハエが飛び回っているようなところだった。
さて、何を食べようか。餃子を食べたかったが、この店にはないらしい。あと、読めるのは・・担々麺だが、そんなものバーミヤンでも食えるし・・かといって適当に頼んでイモムシみたいなの出てきたらどうしよう・・
「担々麺で」
「じゃあ、担々麺2つにしよう!チャンチャンポンチー」
ということでテラさんが店員に頼んでくれた。因みに今さらだがおれの書いている中国語は全部でたらめである。
待っている間、テラさんという人間を探ってみることにした。
彼は、年齢は確かめてはいないがおそらく20後半で、一度仕事にはついたもののすぐに辞め、放浪の旅に出たらしい。
それまで東南アジア諸国を旅して来、中国に行き着いて例のマンションに滞在しているのだった。この後数日後には、モンゴルに行くとのことである。
一度乗っかったレールから外れ、あてもなく歩くのは、不安にならないのか、おれだったらできるのか、など色々考えたが、もしかしたら彼の前にはもう次のレールが見えているのかもしれないし、あるいは「道は前にあるのではなく、後ろにできるものだ」とかいうように、そもそもレールのような不変の道などないのかもしれない。
まあ、小泉前総理じゃないが、人生それぞれだね。自分が満足する人生を送ることができれば、それでいいでしょう。
極論でまとめてしまったが笑、
テラさんの旅の話に聞き入っていると、担々麺が運ばれて来、2人の前にどかっと置かれた。
食べた。
麺について。おまえら絶対茹でながら漫画読んでただろと思うぐらい、麺が完全にのびきっている。しかし、テラさん曰く、これが普通らしい。うーん、日本のコシがある麺とは全然違うんだなあ。
スープについて。初めて辛さで声が出なくなった。
というわけで、これでみんなに本場の中華を食べたと言えるなと思いながらマンションに引き揚げ、テラさんとオリンピックを見たり、再びネコと遊んだりしているうちに、0時を回っていたので、
「先風呂入ります」
と一声かけて、風呂に入った。
シャワーの出し方がわからない。ひねっても、下の蛇口からお湯が出るばかりで、どうしてもシャワーは出てこない。
素っ裸でテラさんに聞きに行くのもなんかだし、しょうがないから蛇口の下に頭を持っていき、洗った。体は、桶にお湯をためてから体にかけた。
こんなに体力が消耗するシャワーは初めてである。いや、シャワーじゃなかった。
全て洗い終わってから、シャワーの出し方がわかった。
部屋に戻ると、テラさんは「マリファナが吸いたい!!」という本を読んでいた。
その本面白そうですね、とおれが言うと、テラさんはベッドから体を起こし、
「ま、読んで字のごとくなんですけど笑 この前もこの部屋に少しあったんですけど、前来た日本人が全部吸っていきましたわ」
やっぱ、海外ではマリファナは普通らしい。それ目的で海外行く人たちもいっぱいいるみたいだしね。
というような話を今日、1年間のマレーシア留学から帰ってきた友人にしたら、「バレたら死刑だよ」と言われた。
突然、カギが開く音がし、オーナーが帰ってきた。ひょろひょろで、背が高い、人がよさそうな中国人だった。
この宿のホームページに「日本語もOK」と書いてあったのは、彼が日本語を勉強していて少しだけ話せるからであったが、第一電話に出られないと意味ねぇだろ貴様のせいでどれだけ苦労したと思ってるんだと言いたいところではあったが、言えるはずもなく、
テラさんも風呂に入り終え、ぼちぼち寝ますか、ということで1時ごろ、電気を消した。
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次は8/17からですね、これ、結構大変な作業ですわ笑
09.01.01:01
ただいまー
今日、帰国しました。生きて祖国の地を踏めたことに感謝したいです。
今後、旅の記録を2週間分なんとかがんばって綴っていきたいと思います!!
まずは、ちょっとだけ滞在した北京編から・・・
8/16①
飛行機の時間は、午後15時とそこまで早い時間ではなかったが、去年時間ギリギリに汗だくになって飛行機に飛び乗った教訓を生かし、出発したのは9時だった。早。
今回、一応形としては乗り継ぎでモスクワに向かうことになっていたが、旅行会社が当日の乗り継ぎ便を確保できなかったらしく、北京一泊が命じられたのだった。
飛行機から降りて、新しく完成したクソでかい第3ターミナルからタクシーに乗った。
運転手には、予め用意しておいた中国語の住所のコピーを渡し、あとは宿に到着するのをボケーっとしながら待っていればいい、はずだった。
タクシーに乗ってから数分後、運転手のおっさんが「ホンニャンワーラー」と話しかけてきた。
おれが知っている中国語は「シェーシェー(ありがとう)」「ニーハオ(こんにちは)」「ウォーアイニー(愛してる)」の3つだけだったので、
「sorry,I dont understand Chinese」と言うと、おっさんは「ひゃっ」と驚いて首をすくめた。
やはり、噂には聞いていたが、全く英語は通じないらしい。でも、目的地にさえ連れて行ってくれればそれでよいのだから、心配は無用だ。無用なはずだ。
北京市内に入って少しすると、おっさんは同じところをぐるぐると回り始めた。
見つからないらしい。確かにおれが渡した住所の付近にはいるのだが。
また、話しかけてきた。
「チンライマンペイパンツーナスビー」
わかるわけがない。とりあえず、宿の名前を教えてみた。「ドミトリーユニオン!」
さらに、その宿のホームページのコピーも渡した。
おっさんは急にタクシーを止め、外に飛び出した。
おっさんは、必死に宿の場所を聞きまくっていた。道行く人、道端でいちゃつくカップル、警官、色んな人に聞きまくった。ここですごいのは、日本であればこういう人は比較的煙たがられるが、全ての人がそれにちゃんと答えようとしているのだ。
狭い額いっぱいに汗を浮かべ、泣きそうになりながら一生懸命に場所を突き止めようとしてくれるおっさん、そして全く無関係なのに一緒になって考えてくれる中国人の人たちを見て、胸が熱くなるのを感じた。
このおっさん、さらに親切なことに、車の中で1人気を揉んでいるおれを気遣ってか、やれこのタバコ吸えだの、やれこのお茶飲めだの、ただの1人の客のためにここまでしてくれるタクシー運転手にただただ感動するばかりだった。
そんな、おれとおっさんとの迷路ゲームが40分続いただろうか、彼は運転席の右下にあったレシーバーのスイッチを押した。
「おまえが出ろ」みたいなことを言われ、おれが「ハロー?」と言うと、英語を喋れる案内嬢みたいのが「ハロー?」と応答した。英語が喋れるらしい。さらに日本人であることを言うと、
「ドコニイキタイデスカ?イマドコニイルデスカ?」と、片言ながらも日本語が喋れるようだった。
「ドミトリーユニオンという場所に行きたいんですが!」
嬢「そこの電話番号、知ってるでしょがー」
「はい?」
嬢「そこの電話番号、知ってるでしょがー」
この人、どうやら「知ってるでしょうか」と言いたいらしいのだが、「知ってるでしょがー」にしか聞こえない。
しかし、そんなことはどうでもよくて、なぜおれはそれに早く気づかなかったんだと、神の声を聞いたような感覚すら覚え、「シェーシェー」と一言いうとすぐに宿に電話をかけた。
すると、電話口に出たのは、ラッキーにも日本人だった。
しかし、
「僕、オーナーじゃなくて客なんですよ。しかも僕いま空港なんですよ。今から戻りますけど、1時間くらい、近くのセブンで待っていてもらえますか」
なぜ予約したはずの時間帯にオーナーがおらんのだ笑 もう夜の9時を回っている。
ただ、これで向かえに来てくれることが確定したので、未だぐるぐる同じ所を周回するおっさんに声をかけ、
「セブンイレブン!」と言っておろしてもらおうとしたが、伝わらないらしい。
「コンビニエンスストア!」だめだ。さらに眉間にしわがよってしまった。
こうなったら筆談だ!!!
適当に漢文っぽく、「我待人、人、、
コンビニってなんて書くんだ!!!!???
苦し紛れに「便利店」と書いてみた。
ビンゴだった。おっさんは得心したように、するすると小道を走り「便利店」に連れて行ってくれた。確かに、セブンイレブンは、「7-11便利店」と表記されていた。
おっさんは大きく息を吐き出してから「オーケイ!!??」と言うと、次の客を見つけ、すぐに去っていった。
角刈りで、目がくりくりで、小太りな彼の姿は、しばらく忘れないような気がする。
コンビニの外でスーツケースに腰掛けていると、おれの頭上にだけ大量の水滴が振ってきた。コントやってんじゃねぇぞボケが。マンションがすぐそばにあったから、きっと誰かのいたずらだろう。しかし、災難だらけだ。
1時間ぼんやりと外を眺めていると、遠くから小さめで丸坊主、無精髭を生やした男がおれの方に近づいてきた。
←ぼんやりする図
②に続く・・