06.16.04:06
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09.02.02:23
8/16②
今日は、12時間ぐらい寝ました。夕方4時に起きて、バイト先に電話して、部活に顔出して、そのまま飲み、帰宅しました。
さて、②を書きます~
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「どうも、テラです」
ほう、ギガの兄貴かと思ったのもつかの間、挨拶を交わすとおれは彼について歩き出した。
どこにいくのか、なんのために北京にきたのか、など当たり障りのない会話をしているうちに、テラさんが「ここです」という建物の前にきた。
「ドミトリーユニオン」の「ド」の字もない、ただの古びたマンションだった。
後から話を聞くと、どうやらオーナーと称する20後半の青年が、マンションの一室を借りて、旅行客を泊めているいるらしい。ようは、勝手に商売やってるわけだ。
どうりで、運転手もわからなかったわけである。彼の泣きそうな顔を思い出して、少し申し訳なくなった。
「5階なんですが、エレベーターないので階段で行きましょう」というので、クソ重いスーツケースを、腕に血管を浮かび上がらせながら必死こいて運んだ。
5階につき、スーツケースをドスっと置いてぜいぜいしていると、テラさんが慣れた感じで、マンションのカギを開けた。
そして、それと同時に、これまで体験したことのない異臭が漂ってきた。タバコ、ネコ、生ゴミ・・あらゆる臭い物のコラボレーションといった感じだ。このマンションに滞在して10日目のテラさんは、嗅覚が破壊されているのか、慣れてしまったのか、全く平気な顔をしている。
部屋は2つあり、1つはオーナーの部屋、そしてもう1つは客用の部屋らしい。部屋に入ると、2つの二段ベッドが置いてあった。布団も枕も一応あるが、洗われた形跡はなく、ばい菌パラダイスであることは間違いなかった。
皆さんこれを見てなんだ普通じゃんと思うかもしれませんが、臭いです。相当。
荷物を置いて一息ついていると、どこからともなく黒ネコがやってきた。おまえも異臭の原因の1つかと思いながらも、めちゃくちゃ人なつっこいのでついついかわいがってしまった。
その後、「メシ、食い行きます?」のテラさんの一言で、再び外に出た。
さすがに夜の11時近くに開いている店はなかなかなかったが、テラさんが一度行ったことのあるという小料理屋がまだやっているようだった。
もしかしたら皆さんはレストランのような中華料理屋を想像するかもしれないので、誤解を防ぐためにも言っておくと、この店も、外も中も全くきれいではなく、ハエが飛び回っているようなところだった。
さて、何を食べようか。餃子を食べたかったが、この店にはないらしい。あと、読めるのは・・担々麺だが、そんなものバーミヤンでも食えるし・・かといって適当に頼んでイモムシみたいなの出てきたらどうしよう・・
「担々麺で」
「じゃあ、担々麺2つにしよう!チャンチャンポンチー」
ということでテラさんが店員に頼んでくれた。因みに今さらだがおれの書いている中国語は全部でたらめである。
待っている間、テラさんという人間を探ってみることにした。
彼は、年齢は確かめてはいないがおそらく20後半で、一度仕事にはついたもののすぐに辞め、放浪の旅に出たらしい。
それまで東南アジア諸国を旅して来、中国に行き着いて例のマンションに滞在しているのだった。この後数日後には、モンゴルに行くとのことである。
一度乗っかったレールから外れ、あてもなく歩くのは、不安にならないのか、おれだったらできるのか、など色々考えたが、もしかしたら彼の前にはもう次のレールが見えているのかもしれないし、あるいは「道は前にあるのではなく、後ろにできるものだ」とかいうように、そもそもレールのような不変の道などないのかもしれない。
まあ、小泉前総理じゃないが、人生それぞれだね。自分が満足する人生を送ることができれば、それでいいでしょう。
極論でまとめてしまったが笑、
テラさんの旅の話に聞き入っていると、担々麺が運ばれて来、2人の前にどかっと置かれた。
食べた。
麺について。おまえら絶対茹でながら漫画読んでただろと思うぐらい、麺が完全にのびきっている。しかし、テラさん曰く、これが普通らしい。うーん、日本のコシがある麺とは全然違うんだなあ。
スープについて。初めて辛さで声が出なくなった。
というわけで、これでみんなに本場の中華を食べたと言えるなと思いながらマンションに引き揚げ、テラさんとオリンピックを見たり、再びネコと遊んだりしているうちに、0時を回っていたので、
「先風呂入ります」
と一声かけて、風呂に入った。
シャワーの出し方がわからない。ひねっても、下の蛇口からお湯が出るばかりで、どうしてもシャワーは出てこない。
素っ裸でテラさんに聞きに行くのもなんかだし、しょうがないから蛇口の下に頭を持っていき、洗った。体は、桶にお湯をためてから体にかけた。
こんなに体力が消耗するシャワーは初めてである。いや、シャワーじゃなかった。
全て洗い終わってから、シャワーの出し方がわかった。
部屋に戻ると、テラさんは「マリファナが吸いたい!!」という本を読んでいた。
その本面白そうですね、とおれが言うと、テラさんはベッドから体を起こし、
「ま、読んで字のごとくなんですけど笑 この前もこの部屋に少しあったんですけど、前来た日本人が全部吸っていきましたわ」
やっぱ、海外ではマリファナは普通らしい。それ目的で海外行く人たちもいっぱいいるみたいだしね。
というような話を今日、1年間のマレーシア留学から帰ってきた友人にしたら、「バレたら死刑だよ」と言われた。
突然、カギが開く音がし、オーナーが帰ってきた。ひょろひょろで、背が高い、人がよさそうな中国人だった。
この宿のホームページに「日本語もOK」と書いてあったのは、彼が日本語を勉強していて少しだけ話せるからであったが、第一電話に出られないと意味ねぇだろ貴様のせいでどれだけ苦労したと思ってるんだと言いたいところではあったが、言えるはずもなく、
テラさんも風呂に入り終え、ぼちぼち寝ますか、ということで1時ごろ、電気を消した。
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次は8/17からですね、これ、結構大変な作業ですわ笑
「じゃあ、担々麺2つにしよう!チャンチャンポンチー」
ひどいw
「チンライマンペイパンツーナスビー」もひどかたけどねww
いやぁ結構壮絶な旅をしてたんだね。中国やばいね。続きが楽しみなよーな怖いよーな(笑)
>みやこ
わからないんだからしょうがないじゃん!笑 いやあ中国マジ熱いよ。ほんと、また行きたくなった。
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