06.14.19:31
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09.01.01:01
ただいまー
今日、帰国しました。生きて祖国の地を踏めたことに感謝したいです。
今後、旅の記録を2週間分なんとかがんばって綴っていきたいと思います!!
まずは、ちょっとだけ滞在した北京編から・・・
8/16①
飛行機の時間は、午後15時とそこまで早い時間ではなかったが、去年時間ギリギリに汗だくになって飛行機に飛び乗った教訓を生かし、出発したのは9時だった。早。
今回、一応形としては乗り継ぎでモスクワに向かうことになっていたが、旅行会社が当日の乗り継ぎ便を確保できなかったらしく、北京一泊が命じられたのだった。
飛行機から降りて、新しく完成したクソでかい第3ターミナルからタクシーに乗った。
運転手には、予め用意しておいた中国語の住所のコピーを渡し、あとは宿に到着するのをボケーっとしながら待っていればいい、はずだった。
タクシーに乗ってから数分後、運転手のおっさんが「ホンニャンワーラー」と話しかけてきた。
おれが知っている中国語は「シェーシェー(ありがとう)」「ニーハオ(こんにちは)」「ウォーアイニー(愛してる)」の3つだけだったので、
「sorry,I dont understand Chinese」と言うと、おっさんは「ひゃっ」と驚いて首をすくめた。
やはり、噂には聞いていたが、全く英語は通じないらしい。でも、目的地にさえ連れて行ってくれればそれでよいのだから、心配は無用だ。無用なはずだ。
北京市内に入って少しすると、おっさんは同じところをぐるぐると回り始めた。
見つからないらしい。確かにおれが渡した住所の付近にはいるのだが。
また、話しかけてきた。
「チンライマンペイパンツーナスビー」
わかるわけがない。とりあえず、宿の名前を教えてみた。「ドミトリーユニオン!」
さらに、その宿のホームページのコピーも渡した。
おっさんは急にタクシーを止め、外に飛び出した。
おっさんは、必死に宿の場所を聞きまくっていた。道行く人、道端でいちゃつくカップル、警官、色んな人に聞きまくった。ここですごいのは、日本であればこういう人は比較的煙たがられるが、全ての人がそれにちゃんと答えようとしているのだ。
狭い額いっぱいに汗を浮かべ、泣きそうになりながら一生懸命に場所を突き止めようとしてくれるおっさん、そして全く無関係なのに一緒になって考えてくれる中国人の人たちを見て、胸が熱くなるのを感じた。
このおっさん、さらに親切なことに、車の中で1人気を揉んでいるおれを気遣ってか、やれこのタバコ吸えだの、やれこのお茶飲めだの、ただの1人の客のためにここまでしてくれるタクシー運転手にただただ感動するばかりだった。
そんな、おれとおっさんとの迷路ゲームが40分続いただろうか、彼は運転席の右下にあったレシーバーのスイッチを押した。
「おまえが出ろ」みたいなことを言われ、おれが「ハロー?」と言うと、英語を喋れる案内嬢みたいのが「ハロー?」と応答した。英語が喋れるらしい。さらに日本人であることを言うと、
「ドコニイキタイデスカ?イマドコニイルデスカ?」と、片言ながらも日本語が喋れるようだった。
「ドミトリーユニオンという場所に行きたいんですが!」
嬢「そこの電話番号、知ってるでしょがー」
「はい?」
嬢「そこの電話番号、知ってるでしょがー」
この人、どうやら「知ってるでしょうか」と言いたいらしいのだが、「知ってるでしょがー」にしか聞こえない。
しかし、そんなことはどうでもよくて、なぜおれはそれに早く気づかなかったんだと、神の声を聞いたような感覚すら覚え、「シェーシェー」と一言いうとすぐに宿に電話をかけた。
すると、電話口に出たのは、ラッキーにも日本人だった。
しかし、
「僕、オーナーじゃなくて客なんですよ。しかも僕いま空港なんですよ。今から戻りますけど、1時間くらい、近くのセブンで待っていてもらえますか」
なぜ予約したはずの時間帯にオーナーがおらんのだ笑 もう夜の9時を回っている。
ただ、これで向かえに来てくれることが確定したので、未だぐるぐる同じ所を周回するおっさんに声をかけ、
「セブンイレブン!」と言っておろしてもらおうとしたが、伝わらないらしい。
「コンビニエンスストア!」だめだ。さらに眉間にしわがよってしまった。
こうなったら筆談だ!!!
適当に漢文っぽく、「我待人、人、、
コンビニってなんて書くんだ!!!!???
苦し紛れに「便利店」と書いてみた。
ビンゴだった。おっさんは得心したように、するすると小道を走り「便利店」に連れて行ってくれた。確かに、セブンイレブンは、「7-11便利店」と表記されていた。
おっさんは大きく息を吐き出してから「オーケイ!!??」と言うと、次の客を見つけ、すぐに去っていった。
角刈りで、目がくりくりで、小太りな彼の姿は、しばらく忘れないような気がする。
コンビニの外でスーツケースに腰掛けていると、おれの頭上にだけ大量の水滴が振ってきた。コントやってんじゃねぇぞボケが。マンションがすぐそばにあったから、きっと誰かのいたずらだろう。しかし、災難だらけだ。
1時間ぼんやりと外を眺めていると、遠くから小さめで丸坊主、無精髭を生やした男がおれの方に近づいてきた。
←ぼんやりする図
②に続く・・
面白い。続き楽しみ。
>久本
ありがとうー がんばって書きます笑
キター!
次回楽しみにしております♪(笑)
>みや君
キターーーーーーーー
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