diareflections

そこはエロビデオの楽園だった。


今日、昼の間に受けておきたいウェブテストがあった。
朝から面接があり、午後も筆記試験があるため、家に引き返すことはできない。

そんな時に役立つのが、ネットカフェ。ここで受ければいい。

とある雑居ビルの５階に楽園はあった。

「サラリーマンの味方」というキャッチフレーズを理解できなかったおれがアホだったのかもしれない。


壁には至る所にピンクチラシが貼られている。

「らっしゃいあせーい！！」店員の乾いた声が響く。


いいんだ。ネットさえ使えれば。違う店行く時間もない。虎穴に入らずんば虎児を得ず、だ。完全に使い方間違ってる。

とりあえず、この店員が、おれが今からＡＶ見ると思っているんだろうと思うと悔しくてならない。



忘れもしない、２３号室。

まず、最悪だったのは、イスが極端に低い。パソコンを見上げる感じになる。

しかも、背もたれが、かなり後ろに倒れかかっており、修復不能であったため、必然的にイスのほぼ先端に、背筋を
ぴーんと延ばして座ることになった。というか、ほとんどしゃがんでいた。


ウェブテストが始まった。まずは、言語テスト。

「社会構造は、個々人の意志の集合によって形成され、我々はその中で生活している…」

みたいな文章の上には、

「素人丸見えオナニー動画☆」


おかしいでしょこの状況。さすがに。


必死で解いた。そして、気づいた。

ミッキーマーウスミッキーマーウスミッキーミッキーマーウス、イェイ!!!!!!!!!!!!テンテンテンテテンテテンテンテンテンテンテンテテンテ

トランスがうるさい(*^_^*)


耳栓の代わりに、あぶらとり紙を耳に詰め込んだ。パウダー付きの紙だったので、強引に詰め込んだ時、耳から粉が吹き出た。


おさらいすると、ほとんどしゃがんだ状態で、あぶらとり紙を耳に詰め込んだ人が、ピンクチラシに埋め尽くされた部屋で、ウェブテストを受けている、と。

おかしいでしょ。さすがに。

計数のテスト中も、トランスが容赦なくおれの思考回路を遮断しようとした。

いや、あるいは若干の煩悩だったのかもしれない。


いずれにしても、終わった。終わったんだ。


「延長されてますねー５００円です」


これほど屈辱的だったワンコインはない。それでも僕はやってない。


その後の筆記試験も、行ったら行ったで隣の人うんこみたいな匂いするし…

はあ。


暗い話ばかりなので、今日おもしろかったこと…

・午前中の面接で、フットサルの彼とあやうく集団面接一緒になるところだった。知り合いの前で自己ＰＲとか地獄絵図だぜ。笑


・面接の控え室で、人事の方が出席確認をしていた時のこと。

人事「クマさんいらっしゃいますか？クマさん。」


・吉野家でご飯食べていた時の、温水みたいなおっさんのこだわり。

「ねえちゃん！もうちょっとつゆたして。つゆだくじゃなくて、つゆだくだくって言ったじゃん」

もう一発、別の作業服きたちっさいおっさん。

「持ち帰りで。うん、ご飯いらないからね、ライス大盛りでちょうだい。」


人間観察することが唯一楽しいかもしれません。