06.08.15:23
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06.22.22:40
ウズベキスタン珍道中③
先日強打した鼻の傷がだいぶ治ってきました。跡が残らないといいのですが。
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3月11日続き
起きると、16時頃になっていた。体力は十分に回復したが、もうあと数時間で日が暮れるだろう。
いそいそと出かける準備をし、オーナーにおはようと挨拶してから外に出ようとすると、玄関にいた金髪の女性に
「ニホンジンデスカ?」
と声をかけられてた。はいそうです、と言うと、
「やっぱり~~カッコウでスグワカリマシター。ワタシガイドやってるんですケドー今1人ニホンジンいますーよかったら18時からご飯タベマセンカー?」
なんも予定がなかったので、二つ返事でオーケー。アポイントを取り付けると、外に出た。
玄関近くのベンチに腰掛け、一服していると、7,8才くらいの少年が「ハーイ!」と言いながら近づいてきて、握手を交わして去っていった。
なんだかうれしいやら不思議やらだったが、彼のこの握手は、その後幾度となく訪れるウズベク人の「写真撮って撮って攻撃」の幕開けでもあった。
これまで主にヨーロッパ的な空気の中を歩いてきたおれにとっては、見る物全てが新鮮だった。イスラム建築、砂漠、多様な人種・・・
とりあえずうろうろしよう。それで終わり。今日はそんな日。
と自分の中で決定し、てくてく歩き出した。
数分歩くと、住宅街のような所に迷い込んだ。そこでは、子どもたち4,5人がボールを蹴りながら遊んでいた。
ぶら下げていたカメラを構えると、カメラに慣れていないのか、直立不動の決めポーズで写ってくれた。
その後も、普通に道を歩いているだけで注目の的。自分でいうのもあれだけど笑
そして、とにかく写真を撮ってほしいのか、撮ってくれとせがまれ、色んな人たちをカメラに収めることができた。
そして、約束した18時に、ガイドさんに指定されたレストランに到着。
数分して、ガイドさんとその客が1人入ってきた。
客は、有休を取って一週間ほど回っている女性だった。
…特に共通点は見つけられなかった。
ガイドさんは、頼んでもいないのに、
「これがワタシのコドモですー」
つってコドモの写真を見せてきた。
あまりにかわいくなかったので、おれとその女性は
「あー」とか、「似てる・・かな、あ、鼻のあたりとか・・」
というリアクションを返すのが精一杯だった。ガイドさんの美しさを少しも継承していなかった。
してこのガイドさん、「ケッケッケッケ」「ケッケッケッケ」というものすごい甲高い笑い方をするので、若干引いた。笑
2人と別れ、宿に帰る途中でオーナーに遭遇。
「ウォッカ飲もう」
と言うので、近くの商店で「ウルゲンチ」というウォッカを購入し、宿に戻った。
おれは日本から連れて行った堅揚げポテト(ブラックペッパー)を持参して、リビングへ。
「ユアチップスイズベリベリグー」
と言いながらオーナーは堅揚げポテトをぼりぼり食っていた。
オーナーの孫も食べたそうにしていたので、「ダバイダバーイ(どーぞどーぞ)」と言って少し渡すと、奥に消えて行った。
「ナ・ズダロービエ」と乾杯し、ぼんやりTVを眺めながら色々と語った。このオーナーとにかく日本人に対する印象が良いらしく、
「ジャパニーズ、ベリベリフレンドリー、サンキューサンキュー」と言ってとても優しくしてくれた。
結局一本ウォッカを飲み干して、ゆらゆらと布団の中に吸い込まれた。
明日のざっくりとした計画を頭の中で思い浮かべながら、異常な厚みの札束を眺めながら、深い眠りに入っていった。
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