06.10.03:00
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01.19.03:36
フェルマーの最終定理
「3 以上の自然数n について、xn + yn = zn となる 0 でない自然数 (x, y, z) の組み合わせがない」
この定理が証明されるまでの壮大なドラマを描いた作品。最近読み終わりましたが、めちゃおもろいでこれ!!!
小5の時に分数で挫折して以来、完全に数学嫌いになってしまったおれですが、これはそんなうんこみたいな人でも理解できるように書かれていました。
おれだったら、10個くらい調べて、飽きて、
ないっしょ。
と結論を出しそうなものだが、数学界では、たとえ10000回調べた結果が同じでも、10001回目もそうなるとは限らないので、何回調べようが証明したことにはならないそう。
そうですか。笑
そして、個人的には、この定理の証明に2人の日本人数学者が大きな役割を果たしていたことをとても誇りに感じた。すーごいーぞにっぽーん頭のいい国にっぽーん♪
さて、この小説はフェルマーの最終定理どうこう以前に、ピタゴラスの時代から物語が始まります。そのあたりにスケールのでかさを感じます。
これまでピタゴラスは三平方でしが知らなかったのですが、この人、意外と残酷なんですよ。何が意外なのかわかりませんが
ピタゴラスは、「ピタゴラス教団」という宗教団体の教祖様だったのですが、彼のポリシーとして、あらゆる自然現象は有理数(整数と分数)で説明できるというものがあったんですね。
でもある時、弟子のヒッパソスくんが「√2(2の平方根)を、分数で表してみよう☆」と思って遊んでいたら、
ん?ん??これ分数で表せなくね????
そうです、無理数の存在に気がついたのです。
ヒッパソスくんは、「これやばいっしょ!!ゲキアツっしょ!!」と喜んで、ピタゴラス様に報告したわけです。
想像:「先生!!!すごいっすよこれ!!2の平方根って分数にできないんすよ!!!ほら!!!!」
そしたらピタ様、
・・・。ない!!そんなものはない!!死刑!きみ死刑!!
ヒッパソスくん「死刑!!??むりっす!!無理数だけにむりっす!!!!」
結局ヒッパソスは溺死の刑に処されてしまったのでした。ピタゴラスは有理数の絶対性をどうしても否定できなかったのでした。
というような歴史があったり…
あともっと身近な数学を紹介するとですね、
サッカーの競技場に、選手とレフェリー会わせて23人の人間がいるとします。この23人のうち、誰か2人の誕生日が同じになる確率はいくらになると思いますか?
一般的な感覚からすると、まーほとんどない、せいぜいあっても10%くらいじゃねぇのと。
でも数学的な事実としては、50%を越えるそうです。意外でしょ?どうしてそうなるかは本を読んでみて下さい。
兎に角、何世紀にも渡る数学者たちの挑戦の物語と、普段なじみのない数学という世界の奥深さが相俟って、すごくおもしろいですよ。一読の価値ありです。
今何気なく手帳を見たら、ぼく17連勤らしいです。悔しいです。
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